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ため息をつく朝之は思った。
人のわずかな感情のゆれを、感じとれる。
やっぱり、織本さんも本が好きなんだろうか?
そっちの疑問が邪魔をして、からかわれたことなど、忘れて。
「ん。ぁぁ…。いいよ。それより織本さんは、本は好きなの?」
と質問してみた。
「私?織本さんは、よしてよ。ゆうきでいいよ!男の子の名前みたいだから、気兼ねなく呼べるでしょ?ぁあ、本はね、ミステリーとかファンタジーが好きかなぁ。」
(ファンタジーか…)
「ウェーブ=レーとか好きなの?」
と朝之は、問い掛ける。
「あったり!!ユキすごいなぁ。。ッ!ウェーブ=レー好きなんだよ。『フローライト』とか『月夜の街ガド』とかもう…スッゴィ好きッ!」
人も本も出会いが大切。
そんな中学校の思い出だった。
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