思いと想い

2/8
39人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
「好きです!」 春は快晴。空は青く。吹き抜ける風は桜の花びらを運んでいる。 誰が言ったか知らないが、どうやら春は恋する季節らしい。 命短し恋せよ乙女って言ったの誰だっけ? …ま、とりあえず、そんな季節なもんだから思わず私は今流行りの“告白”というプロポーズを現在進行系で行っていた。 まず先に私の自己紹介を済ませておこうか? 私の名前は美那岸 希望(みなぎし のぞみ)。 常に希望を持つように私のばーちゃんが付けた名前だ。 ちなみに歳は今年で17になる。属に言う女子高生だ! とは言え残念ながら、私は女子高生とは縁遠い外見をしている。 まず目つきが非常によろしくない。 どれくらいが分かりやすく教えるならば、私がチラ見した子供が泣くこと出来ずに硬直するぐらいだ。 …自分で言ってて、少し泣きたくなるな…。 まあ、目つきが悪いだけならよかったよ。 しかし、世の中上手くできてるもんで。 神は私にもう一つの欠点を付け加えてくれたもうたこんちきしょうっ!! 何か? それは男子が思わず『でかっ!?』って、言ってしまうほどの私の身長183㎝という数字だ。 でかくて目つき悪い。 そりゃ、子供も脅えるよな。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!