思いと想い

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とは言え、残念ながら私は生まれながらに目つきの悪い長身の女。 いくら頑張ろうとも普通とはかけ離れた結果になってしまうのだ。 畜生! せめて身長がでかいだけならばモデル体型として、少しは明るい未来があるのに。 何が悲しくて目つき悪いというマイナスパーツがオプションで付いてきちゃったかな? これじゃあ結局、何をしたって無駄になるわけで…。 そうなると最後に残された手段は一つ! 某有名歌手も度々愛用している世界が認める“プチ整形”しか、私が普通になる手段はなかった。 よし。善は急げと早速整形外科に行ったら『ご両親に了解は得られてますか?』と、まさかのドクターストップ。 むろんそんな事してなかった私は、素直に『いいえ。』と首を横にふり答えると普通に可愛い受付の方は、『申し訳ありませんが、未成年の方はご両親の了解無しでは整形は受け付けできません。』そう丁寧な言葉で門前払いされた。 私はトボトボと家に帰り。試しに『私、プチ整形していい?』って両親に聞いてみたら、大の大人二人が本気で泣いて駄目と言うので、私はしぶしぶ整形を断念した。 ちなみに母は本気で泣いてたな…。あの時の『ごめんね』が一番きつかった。
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