雪に響く

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「て…ティガ…レックス……?」 オレンジ色の肌に青い筋の様な模様 他の飛竜と違い腕から翼が生えた姿。 最近現れるようになり、被害も登り傾向と聞いていた飛竜が目の前にいることにシキが動けずにいると、ティガレックスはその巨体を仰け反らせ──吼えた。 「っく…!」 あまりのホウコウに耳を覆うと、そこにブゥオン!と風切り音を響かせながらぶっとい尻尾がシキの腹部を捕らえて吹き飛ばした。 軽く意識を失いかけた自我をなんとから引っ張り寄せ、重たく霞む瞳で周りを見渡した。
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