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その音の方に顔を向けると、霞む視界に深い緑色の髪を風に弄ばせる褐色の肌の少女がいた。
長い髪で表情は伺えなかったが、ボロボロにも見えるマフモフを纏った少女にシキは我が目を疑った。
どう見てもハンターには見えない背格好──もとより手に持ってるのは、骨が棒。
そんな少女は、戸惑いも躊躇もない足取りで真っ直ぐとティガレックスの元に歩いていく。
それに、ティガレックスもシキから少女に標的を変えたらしく少女に向き直り巨体を仰け反らせてから吼えた。
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