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「くっ…!」
脳を揺さぶられるよなホウコウに、シキが顔を歪めると
チリン…
また、あの音が響いてきた。
そして、シキは言葉を失った。
少女が手に持っていた骨とも棒ともとれた物に両手を添え、引き抜くように棒を振るうと、雪の中から現れたのは雪のように白く丸みを帯びた骨だった。
ただ、その骨は少女の二、三倍はありそうな物で、ティガレックスの頭部と同じくらいのでかさはあるように見えた。
そして、それを少女は華奢な細腕で持ち上げていた。
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