雪に響く

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……へぇ? 有り得ない光景にシキが唖然としていると、少女は持ち上げた巨大な骨を肩に背負うように振りかぶると、雪の上を走っているとは思えない速さでティガレックスへと突っ込んでいった。 ティガレックスもそれは予想してなかったのか、2、3歩退いたが、それよりも早く少女はティガレックスの懐に走り込むと、その勢いを乗せて骨を振り放った。 ドゴン! 重い打撃音と共にティガレックスは吹き飛ばされ地面に沈んだ ──これが、彼女との初めての出逢いだった。
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