目覚め

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目覚め

異動してから1週間ぐらい経った時だったと思う。 それまで何も考えもしなかったことに自分で気付いた。 無性に、大原さんと話がしたい…。 その感情がなんなのか、その時は自分でもわからなかった。 ただただ、彼と会話がしたかった。 しかし、用もないのに電話なんていきなり出来ないというプライドが気持ちに蓋をした。 それから更に2~3日、ふと気付くと同じ感情に悩まされている自分がいた。 それならば…と、思い切って、無理矢理用を付けて彼に電話してみることにした。
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