エピローグ

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あたしは、ひとつため息をついてペンを置いた。 コトン、という音が部屋に寂しく響いた。 「……さよならなんて…言えないよ…」 ぽつりと呟きながら、手紙を封筒の中に入れる。 不完全なモノから完全は生まれない。 「…大好きだったのになあ」 せめて 貴方と過ごした短い間だけでも 誰かに知っておいて欲しいから …あたしは 忘れる前に 話したいよ ねぇ アラン               
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