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それは突然だった…
「誰かぁ!その男捕まえて!!」
大声で叫ぶ女性の声を聞き俺は振り向いた…
「おらっ!退けよ!」
すると凄い勢いで走ってくる男が視界に入った
なんだ…この状況は…
いきなりの展開で俺は何も出来ずただ男が通り過ぎるのを見てる事しか出来なかった…
「…へっ」
所詮…俺には関係無い事だ誰かが何とかするだろう
だが次の瞬間…俺は不思議な物(者)を見た
「待ちなさぁ~い!」
一つに結んだ長いピンク色の髪を揺らし、一般的に美少女と言える女が物凄いスピードで俺の横を走り抜けて行った…
「…何だ…あの女」
かなり変わった奴だったな…と言うか印象的だな
その理由は……
「何故…街中であんな服を着てんだ」
女は何故か手には木刀、服は西洋の騎士を思わせる甲冑姿だった
「……」
まぁ…俺が気にする事でも無い、さっさと帰るか
しかし運命って言葉は実在する物だという事が今解った
家に向かい歩いていると目の前に怪しい甲冑姿の女が立っていた
奴だ…
「……」
関わり合う事態は避けたい俺は女の手前の角を曲がり裏道に入ろうとした瞬間…
「…ちっ!」
ドンッ!!
何処かで見た男が俺にぶつかってきた
「…っ」
何なんだよ…
そして……
キラッ……
「…なっ」
俺は男に羽交い締めにされ首筋にはキラッっと光る刃物が突き付けられた
まったく意味不明な状況だ
「へへっ…悪いな」
悪い思うなら離せよな…っと言いたいが下手に刺激して刺されるのは勘弁だな
するとそこへ例の騎士女が木刀を構え男を睨み付けていた
「…くっ、卑劣な」
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