File1 出会いはDestiny?!

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そして睨み合う事数分… 「…ほらよっ!」 「うわっ!」 俺は男に蹴り飛ばされ ドサッ!! 「キャッ」 見事に女とぶつかり二人共、その場に倒れた 「痛たっ…」 っと目を開けると目の前には… 「…ぇ…ちょ…」 例の女の顔が間近にあった、後数センチでキス出来る程の至近距離だ 「……」 早くどかないとって思うが何故か体が動かない…俺はこの女に見とれてたらしい 幼さが残る顔立ちに印象的な瞳…かなりの美少女だ 「…って!邪魔よ!クズが!」 ゲシッ!! 「ぐぉ!」 いきなり腹に強烈な痛みを感じ俺は女から離れ地面に倒れ込んだ っ…何だよ… 痛みが和らいだところで冷静に状況を分析する 痛みを感じた場所にあの態勢か…結論は簡単だ 「あの女に蹴られたって訳かよ」 くそっ…見た目と違い凶暴な奴なのかよ その凶暴女はというと… 「…何処だ…」 辺りをキョロキョロと見回していた どうやら男を探してるみたいだな 「…はぁ」 俺は服についたホコリを払いその場を立ち去ろうとしたが 「待ちなさいよ!」 呼び止められた… 「…何だよ」 シカトするのも悪いと思い振り返ると トガッ!! 「ぶはっ!」 強烈な右ストレートが俺の顔にヒットした 「ふんっ!」 っと女は腕を組み見下すような顔で俺を見ている 「……」 もう…何がなんだか意味不明を通り越して言葉すら出てこない そしてしばし睨み合ってると女がいきなり俺に大きな旅行用の鞄を渡してきた 「…へっ?」 これはどういう意味だ… 「早く持ちなさいよ」 「え…あぁ」 っと受け取ってしまった…この迫力には断れない 「さぁ、行くわよ」 っと女はすたすたと歩いて行く… 「……」
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