File1 出会いはDestiny?!

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一度にいろいろな事が起き俺は思考が麻痺していたのか、俺は大きな鞄を抱え女の後ろを歩いている 「……」 「…ここも外れか」 女の行動を見る限り、どうやらあの男を探してるみたいだが… 「…何故、裏道しかさがさない?」 「…何を聞く、裏道の方が犯人にはお似合いな場所だろ」 はぁ…こいつ阿保か 俺は鞄を地面に置き女に向かい言った 「あのなぁ、身を隠すなら人込みの中…これが普通だろ」 すると女は手をポンっと叩き 「そうか…奴め知能犯だな」 いやいや、普通だろ 「そんな訳で奴を見つけたいなら、街中で待機してるんだな…運が良ければ同じ場所で犯行するかもな」 そう言うと俺は回れ右をし帰ろうとする…が… グンッ…… 「…引っ張るなよ」 女に服を引っ張られた 渋々振り返る…今度は顔をガードしてな だが…攻撃は無い 「お前、なかなか使えそうだな」 はぁ?いきなり何を 女はニヤッとした顔で俺を指差し 「今から助手に任命する!」 っと言われた 「…はぁ??」 さすがに呆れ…開いた口が塞がらない状態だ 「…断る」 だがこれ以上変な奴と関わりたくないので断る すると女は急に顔を赤くし、もじもじし始め 「…酷い…私のファーストキス奪っておいて」 っと頬を一筋の涙が流れた 「…なっ…」 あれか?!あれはしてないはずだ…いや、俺が気付かなかっただけだったのか 「…しくしく」 おぉい…こんな街中で泣くなよ、周りの視線が… ざわざわ…… 「…なら協力して…」 くっ…潤んだ瞳で見るなよ…しかもこの状況は俺が悪いみたいじゃないか 「…仕方ないな…分かったから泣くな」 仕方なくOKをすると、女は悪魔のような笑みを浮かべ 「では行くぞ、助手1号」 っと何事もなかったかのように歩き出して行った 「…奴は悪魔か…」 こうして俺は厄介な奴と出会ったと言う訳だ
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