永遠に(愛してる)

1/4

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ

永遠に(愛してる)

「なぁ、沙代ぉ」 機嫌が悪くする度に、 彼はいつも…こうやって子供みないに甘えてくる。 「もう、暑苦しいって」 「ちょうど良いだろ。 今、冬やしぃ」 絡みつく腕を 振り払っても、 彼は再度…体を覆うかのように、 背後から抱きしめる。 うんざりした表現を 浮かべる彼女の名は、 井上沙代(いのうえさよ) 黒い髪に落ち着いた身なりわした、 少し気が強い女の子。 彼女の髪に顔をうずめて甘えているのは、 笠井健太郎(かさいけんたろう) 沙代との正反対で、 明るい髪や、 だらけた服装をした、 元気だけが、 取り柄な男の子。 二人は、中学に入学した殺しから付き合っている。 なぜ、今…彼女が、 腹を立てているかというと、 それは健太郎が ほかの女子にメアドを 教えたから。 「和田さんと温めあったら?」 沙代は、彼を冷たく払いのけ…立ち上がる。 そして、少し離れた場所に移動して、また座り直した。 「だからな、断りにくかったんやって」 健太郎は困った顔で、 両手を合わせて謝罪する。 「断りにくかったら、 教えんの?? ほかの女とメェルするん!?」
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加