始まり

10/12
前へ
/123ページ
次へ
遂に番組に出演することが決まり、優真と聖太は嬉しそうだが、俺はかなり緊張している。 というのも、生放送であることもそうだが出演する番組が誰しも知る歌番組である。 二人は小さい頃から音楽をやっていたらしく、歌は凄く上手い。それに比べ俺は音楽に関して初心者に近い。 最初に決めていたように俺は皆の足を引っ張ることだけはしたくなかった。 自分でいうのもあれだが、かなりの努力はした。けど、不安は消えない。 そんな俺をみて、優真が声をかけてきた。 「嬉しくないのか?」 「かなり不安……。ミス出来ないし」 「俺も緊張している。だけど、それ以上に楽しみだ!俺達三人のやってきたことを発揮できる良い機会だしな!」 俺達三人……。 そうだ、俺は一人じゃない。そう思うと心が軽くなる。 「頑張ろう、優真!聖太!」 そう言うと、優真と聖太が笑顔で頷く。 すると聖太が彰さんに向かってすごいことを言った。
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1705人が本棚に入れています
本棚に追加