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話が終わったみたいで、服部さんが携帯電話を返しに俺の所まで来た。
「ありがとう。ご両親の許可も貰ったし、これで心おきなくアイドルができるね!」
「母が了承したんですか!?」
「ああ。そうだけど、そんなに驚くことなのかい?」
嘘だろ!?いつも将来のために勉強を強制するあの母さんが、俺がアイドルをやるなんて現実的ではないことを認めるはずが無い!絶対に反対するはずなのに!?何でだ!?
気がついたら、俺はどこかわからない部屋の椅子に座っていた。
ガチャ
ドアが開く音がした方を見ると服部さんと一緒に二人の同い年位……いや、一人は子どもっぽくて、もう一人は大人びた男の子が部屋に入ってきた。
「お待たせ。この二人が君と一緒に活動するメンバーだよ。皆自己紹介しようか」
そう言うと大人びた男の子が一歩俺に近づいた。
さすがに座ったまま聞くのは駄目なので椅子から急いで立ち上がった。
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