235人が本棚に入れています
本棚に追加
「そして、準決勝で惜しくも負けたけど、頑張って3位になった優斗にも拍手!」
拍手をされた優斗はふんぞり返り、誇らしげに銅メダルを見せびらかす。
「この3人は本当によくやったと思う。
でもこのメダルや賞状は一人の力で取ったモンじゃないぞ。
みんなで取った賞だ」
征吾は勝利、優斗、哲哉をみて、他の全員を見渡した。
「ここにいるみんなが誰一人欠けても取れなかったんだ。
みんな練習相手になってくれて、みんなが応援してくれたからこそのメダルだ。
もちろん清春や秀人、野上先生もだ。
絶対にそこを忘れたらダメだよ」
征吾はもう一度勝利、優斗、哲哉を見る。
「「「うん」」」
3人とも頷くと征吾は全員を見渡す。
「じゃあこれからはみんなの試合を見た先生の感想だけど……」
征吾は急に不機嫌な顔になるとみんな不安そうな顔をする。
「みんなよかったと思うぞ」
征吾はニコッと笑い、みんな安堵の表情を浮かべる。
「一回も勝ったことない人も勝つことができた。
みんな勝ったら凄く嬉しいだろ?」
征吾が全員に尋ねるとみんな口々に嬉しいと答える。
、
最初のコメントを投稿しよう!