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「だろ?
もっと勝ちたいと思ったよな?」
征吾が再び尋ねるとみんな頷く。
「じゃあ、負けたらやっぱり悔しいよな?」
これもみんな頷く。
「じゃあ次勝つためにはどうしたらいいの?」
「もっと練習する!」
征吾の問いに玲奈が速答する。
「そうだね。
練習しかないんだよな。
でも、ただ単に練習しても意味がない。
そこで先生からみんなへプレゼントだ」
征吾はバッグから大学ノートを子供達に配っていく。
「このノートはこれから試合が終わったら、
よかった所、悪かった所、
それをもっとよくするには、悪かった所を治すには次からどうしたらいいかを書いて先生に見せて欲しいんだ。
書いたら先生は返事を書くからな」
渡されたノートパラパラと開いて見ている子供達に征吾が言う。
「このノートの大事な所は自分で自分の試合を振り返って書くことなんだ。
先生が見てよかった所、悪かった所もあるけど、試合をしたのはみんなだからな。
みんなが考えていることと先生が考えていることが違うかもしれない。
そこを先生と考えて次からの練習で頑張ればさらに強くなれるぞ。
しかも後からこのノートを見てこの時こう考えていたんだって振り返ることもできて便利なノートになるよ」
征吾は笑っている。
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