宣戦布告

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「優勝したかっちゃんは?」 優斗は勝利のことを質問する。 「もちろん優勝した勝利も悪かった所があるよな?」 征吾が勝利を見ると勝利は頷く。 「でしょ?優勝できたっていってもそれは今日だけの話だ。 明日からまた優勝できるかなんてわからない。 次もまた優勝できるにはどうしたらいいかを書くんだ。 じゃあこれを次の練習までに書いて先生に渡すように。 先生からは以上!」 そこから征吾は奈々と誠をニヤッと見る。 「じゃあ次は上原先生と奈々先生に試合の感想を言ってもらおうな」 「「えっ!」」 意表を突かれた奈々と誠はギョッと征吾を見る。 「じゃあ、上原先生からお願いします」 征吾は誠を見ると子供達も誠に注目する。 「あー、えーっと、なんや…… んーみんなの試合を見て……」 何も考えていなかった誠はしどろもどろになって征吾に助けを求めている。 「かぶけよ、かぶけぇ、かぶくが花よ~♪」 征吾は何かの加賀百万石のパチンコ台の歌を誠だけに聞こえるように歌い始めると誠は舌打ちをして子供達の方へ向き直す。 、
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