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「みんなの試合を見て俺がみんなの頃を思い出したわ。
まあ優勝した奴や入賞した奴もおるけど俺も勝てんかった。
どうしても勝てん奴がおったりして負けて悔しい思いばかりしたけど頑張って続けて強くなったんや」
誠は大輔に勝てなかったことを思い出しながら話している。
「やけんな、みんなも澤登先生の言うことを聞いて頑張って続けよったら絶対に強くなるけん負けても腐らず頑張って練習してな」
誠がはにかみながら言うと、征吾は予想外にまともなことを言った誠を驚いて見ている。
「じゃあ奈々先生」
そこから征吾は奈々を悪戯っぽく笑ってみる。
「あ、あの……
ウチはもうずっと柔道やっとらんけんわからんけどみんな頑張ったと思うよ。
これからも頑張ってな」
奈々は恥ずかしさから早口で試合の感想を言った。
その姿を見た征吾は必死に笑いを堪えている。
「先生方ありがとうございます。
じゃあみんな疲れただろうから帰って休んで明日からまた頑張ろう。
じゃあ以上解散!」
征吾はそこから記念写真を撮ったり、保護者と話したりして試合場を後にした。
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