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奈々の質問攻めに征吾は考えながら答えていく。
「ん~、理由はいろいろあると思うんだけどな。
俺が思うに1つは広さの問題。
立技と寝技を一緒になると危ないからな。
もう2つ目は時間の問題。
寝際は寝技の基礎ができた上での寝際だからな。
立技と寝技の基礎を教えて寝際をやるのは時間がかかるんだ。
3つ目は指導者の問題。
寝際の技術を教える、具体的に気付ける指導者があんまりいない。
4つ目に人数の問題。
なにごとも徹底させるにはマンツーマンに近い位じゃないとできない。
指導者一人に対して何十人も選手を見てるのが現状だ。
そんなんで徹底させんのは難しいから妥協してしまうか、選手を選抜してしまうんだ」
征吾が言うように仮に徹底して寝際を教えようとするとこれだけの障害を乗り越えないと体で覚えさせることはできない。
それならば立技か寝技のどちらかを特化して教えた方が早いレベルアップに繋がるのだ。
「最後に何よりも1番最初に覚えないと後々には体で覚えにくいんだ。
小学生時代は立技のみで習ったから立技と寝技を切替てしまうんだ。
だから、俺も頭でわかっていても体では完璧にできない」
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