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「ともかく子供達を指導するのは結構大変なんだぞ。
ただでさえ小学生や幼稚園は知能がまだ発達しきってないから自主性をつけさせるのは余計に難しいんだ。
自由させすぎると飽きたり、遊んだりするから飴とムチの使い方をうまくやらないとうまく統制も取れない」
征吾は子供達の舵取の苦労を思い出し、苦笑している。
「いやそれは確かにの」
子供達の舵取を崩壊させた誠も苦笑している。
「まあ、そんなんでいいんだよ。
なんせ柔道は遊びだし、いつ辞めるかわからないからな」
征吾は自分の指導方針をまとめてさらに続ける。
「それでも、もしかしたら限界まで続ける奴もいるかもしれない。
仮に続けた時に強くなれる環境にいたらいいかもしれないけど、弱い学校のどうしようもない環境かもしれなければ、強くなれる環境でもケガとかで監督に見放されるかもしれない。
その時に俺の指導したこと、基本と強くなる為の考える力があればどんな壁でも乗り越えられるはずだ。
俺はそんな選手を作りたい。
まあ強くなんなくてもいいけどな」
征吾の子供達への指導方針は楽しく強くであるのだが、その先を見据えてもいたのだ。
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