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「やっぱり、征吾のスピリットをくれた先生は林先生と河田先生なんやの」
奈々は征吾の指導の時の話し方が林、河田のやり方に似ていると時々感じるのだ。
「まあな、あの人らがスピリットを植え付けてたからな。
そしてなによりもどうもない俺のことを1番見てくれた。
だからその後の苦しい練習や逆境にも耐えられたから強くなれた」
征吾は林、河田にしごかれた時のことを思いだしている。
大輔より気にかけてくれたことで厳しい練習も征吾には嬉しくありなんとかそれを応えようとしたのだ。
「まあ、あとはなんと言っても大輔だな。
アイツなしにはできなかった。
誘われなければやらなかったし、面白さに気付く前に辞めてた。
大輔の存在が一番デカイよ」
征吾がまだ小学生で弱かった頃の話だが、大輔、林、河田の存在は今でも征吾に残っているのだ。
「もちろんまこっちゃんもいたから大輔のいない中学も頑張れたし、強くなれたし今もこうしてやれている」
「ノボリ……」
征吾は今の親友を口にした。
誠も強くなった征吾の一端になれたことを嬉しく思っている。
「だからこそ」
征吾は急に口調を強くする。
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