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｢いろんな奴とやらせようにも人数が少ないからなぁ。
そういえば奈々、あのメンバーってどうやって集めたんだ？｣
ふと征吾は今の子供達がどうやって入ってきたか気になり、車を運転する奈々の方を見る。
｢あの子達は道場作る時にお父さんがウチの店に来た時に勧誘したり、常連さんに声を掛けて集まったんやで｣
野上は趣味で教える程度で良かった為、強くすることも増やすことも考えておらず、その後何もしなかったのだ。
｢そういうことね。
だから待てども暮らせども新しいメンバーが来ない訳だ。
っつうか、あそこで柔道をやっていることすら知らないのね｣
征吾はようやくカワシマ柔道教室の事情がわかり納得する。
｢まあとりあえずある程度増やさないとな。
ふいぃ～｣
次にやることが決まった征吾はぐったりとして寝始めた。
｢どうしたん？｣
奈々は急に背もたれに寄り掛かる征吾を気にしたが征吾は熟睡している。
｢監督って疲れるやろうの。
自分が試合をする訳やないから思った通りにうまくいかんし、ノボリはホンマに細かな配慮をしていったけんなおさらやろ。
アイツらが目まぐるしい成長をする理由がわかったようなきがするわ｣
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