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「え~私ファンだったのに~。」
「誰だ、りゅうってのぁ?」
「覚醒剤なんてなぁ。せっかく有名人になれたのにバカな奴だ。」
このニュースに皆それぞれ感想を述べる中で、佐山が小さい声で震えながら言った。
「皆さん…このニュース、知らなかったんですよね…?」
同僚の1人がこれに答えた。
「当たり前だろ?今速報で流れてんだからよ?」
その通りだ。
メディアにでさえたった今入った情報…先に仕入れるなんてできっこない。
ましてや、8、9時間前になんて、まだ逮捕もされていないはずだ。
佐山は自分の身の周りで起こっている事が理解できず、ただただ立ち尽くしていた。
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