○4 ナイター

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同僚は何事もなかったかのように仕事に戻っている。 しかし佐山はまだ頭の中で巡りめく考えを整理できずにいた。 (まさか…未来新聞…未来…いやでも…) 1日中考え事をしていたため全く仕事ははかどらなかった。 整理すべき資料の1点をじっと見つめていた佐山は、働け、使えない、と彼を罵る編集長の声も右から左。 終いにはクビにするぞ、とまで言われてしまったが全く聞こえていなかった。 気づけばあっという間に夕方の6時。 「そろそろ帰らなきゃ…。」 編集長がトイレに入るのを確認すると、まだ仕事を続けている同僚を横目に小走りで外に出て、急いで駅に向かった。 佐山には1つ確かめなければならないことがあった。
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