○4 ナイター

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「何だ、まだ0対0じゃないか。それも9回ウラ。巨人は1点入った時点でサヨナラ勝ちになるから、2対0で巨人が勝つ事はありえないじゃないか。なんだ…やっぱりただの偶然か。」 佐山はホッと息を吐いた。 「未来を知らせる新聞なんてあるわけないもんな。そんなものがあるなら、俺は競馬でがっぽがっぽ稼いで大金持ちだったのにな。ちぇっ。」 内心安心しながらそんな冗談をつぶやき再び新聞を丸めようとした時だった。 「あぁーっと!小笠原打ったーーー!!大きい!これは間違いないか!!」 佐山はびくっとしてテレビ画面に目を戻した。
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