○5 危険物

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午前7時。 佐山は結局一睡もできなかった。 一応ベッドには入ったが、本当にこれから起きる事を先に知る事ができるのか? だとしたらなぜ俺の元に? いくら考えたって答えが出る物ではないが思考をやめることができず、眠気を感じる事もないまま朝を迎えてしまったのだ。 「起きよう…。」 どうせ眠れないのだからと立ち上がり、リモコンを手に取りテレビをつけた。 ほとんどの局でRYUの事についてのニュースを流している。 正直、もういい、そんな感じだった。 ベッドに入っていた時とは逆に、今度は頭が働かない。 ぼーっとしたまま時刻は8時になっていた。
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