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トゥルルルルル・・・
静かな部屋に突然携帯の着信音が鳴り響いた。
しかし真由が着信履歴を見て折り返しの電話をくれたのではなく、相手は編集長。
「タイミングが悪いよ…。」
佐山はその電話を取らなかった。
やがて留守電に繋がり、メッセージを入れる編集長の声が聞こえてきた。
「オイ佐山!オマエ昨日は突然帰って今日は遅刻か!?何やってんだ!?さっさと来ないと本当にクビにするからな!覚悟しとけよバカヤロウ!!」
相変わらず目の敵にされている。
クビはまずい、とは思ったがどうしても仕事へ行くつもりにはなれなかった。
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