第6話『ふつー1話じゃね?っていったのは無しの方向で』

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  そんな事を、菓子パンを頬張りながらあっさりと『昨日、告白して来たクラスの美少女をあっさりと振る』と言う愚かな行いをした親友の話を聞いた。 えーっていうか……こいつ何様ですか? 只でさえ、性格と言動で女子に嫌われ、ハブられ、そして過去にいじめられたと言う経験が在りながら、 「いやいや、我ながら逃がした魚はデカイって事くらい解るさ」 「じゃあ、なぜさ?」 「僕は、あの屋敷と家族を守るのに手一杯さ。男が死ぬ気で守れる物は一個位だし、どんなにいい男でも二個が限界さ」  あの娘まで守る余裕なんて無いね、と付け足す。  いつもながら、こいつの戯れ言はながらったらしい上に、回りくどいな。 詭弁にして、雄弁。 口を開けば自分自身も激痛を伴う戯れ言吐く。
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