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緊張をあおるかのように、
中から音楽が聞こえてくる。
♪~♪♪~
その時、
バンッ!!
目の前のドアが勢いよく開いた。
真っ白い光が私の視界を奪う。
その光の中に見える一筋の道
弥人が待つ場所までの道
私は
隣で一緒に歩く父に向かって、
「お父さん………ありがとう。」
そう一言だけ伝えて真っ直ぐ前を向いた。
ヴァージンロードを歩く私と父
いつも不思議に思ってた。
なぜヴァージンロードは父親と歩くのかと。
ようやく今分かったよ。
生まれてからずっと、
両親と共に歩いてきたこの道
それを、
「結婚」という大きな道へと案内してくれるのが父親だという事。
ようやく分かった。
父から新郎へ
家族になるという道を
託す。
私はこれから弥人と生きて行く。
第二の人生へ
新しい道を共に2人で―――
END
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