☆第4話☆

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「大丈夫か……? 急にどっか 行ったから焦ったぞ。」 そう言って 優しく声をかけて くれたのは、 自分が召喚した カケルだった。 リオルは カケルの言葉を 聞いて 少し嬉しかった。 なぜなら今まで 自分を心配など してくれる人など アンブローシア以外 いなかったからである。 そう思うと リオルの顔に 笑顔が出来た。 …が、そんな顔を 見られるのは 恥ずかしい。 リオルは、 照れ隠しのせいか カケルに 少しキツく言った。 「こんな所まで 何しに来たのよ…。」 「探しに来たんだょ」 「誰を……?」 「お前を」 「そんな事は分かってるわ!」 「…じゃあ聞くなよ」 「五月蝿いわね!…。 まぁ…いッ、一応、 探してくれたんだし あんたに おッ、お礼を言うわ。 ……ありがと。」  
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