☆第4話☆

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気がつくと カケルは 木にもたれ掛かっていた。 どうやらあのあと 俺は気を 失ったらしい…。 俺の唇には まだうっすらと 感覚が残っていた。 ふと思ったのだが 先程から 俺のファーストキスを 奪った張本人が いない事に気付いた。 「どこに行ったんだ?」 俺は 周りを見渡した。 どこにも リオルらしき 姿はない……。 どこ行ったんだょ アイツ? と思い 立とうとした瞬間 俺の手が 何かに触れた。 そこには 誰かが うつぶせで 倒れている。 …よく見ると それはリオルだった。 俺は慌てて リオルの体を 揺さ振った。 「ぉ、おいッ!大丈夫か?」 「眠い……。」 どうやら 生きてはいるようだ。
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