☆第4話☆

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「あーーもうッ!! いろいろと 聞きたい事が いっぱいあるけど 暗くなってきたから とりあえず帰るぞ!」 そう言って カケルはリオルの てを握った。 「ちょッ、ちょっと どこ触ってんのよ。」 「手。」 「そッ そうじゃなくて……。」 リオルは 男の子と 手を繋いだ事なんて なかったのである。 なんせ 学校ではずっとバカに されていて自分に 優しい人間など 全然 いなかったからである。 そう思うと リオルは 少し嬉しかった。 「ほら、行こう」 「まッ、待って…。」 「どぉした?」 「やっぱり なんでもない…。」 「そっか なら帰ろう?」 「…うん。」 リオルは ドキドキした。 なんせ 初めて男の子と 手を繋ぐのだ。  
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