(^ω^)ξ゚⊿゚)ξ

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思えば彼は常に私の側にいた。 彼の友達と彼と私。 凄く楽しかった。 相変わらず私は彼を小馬鹿にし続けたけど、それでも私達の輪に笑いは絶えなかった。 私はなんて愚かだったのか。 こんなに近くで、ずっと支えてくれていた彼を。 蔑み、罵倒し、嫌みな笑いを飛ばした。 すべて作ったもの。周りに同調する為の演技。 でも、そんなのが分かるのは、私だけ。 気付けば走り出して彼を追っていた。 私の天秤は壊れていたのだ。 適度な距離をとって常に作り笑いをしていた。 薄い友情で結ばれた友達。 素の自分が出せた。腹の底から笑えた。 私を理解してくれていた彼。 失って初めて気付いたんだ。 涙で視界が霞む中、私は彼の姿を探した。 都合良すぎるのは分かってる。 怒鳴ってくれて構わない。 殴られたって構わない。 それでも 私から離れないで。 居なくならないで。 息も絶え絶え、私は立ち止まり、荒い呼吸を繰り返す。 気付かなかった。周りの悲鳴が。 気付かなかった。私の上に降ってきた、大きな大きな鉄の塊に。 気付かなかった。 彼が私のすぐ横まで走ってきていた事に。
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