入籍

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そして、まどかは、半年前からキャバ嬢をしている。 ギャルを装いながらも、高校だけはきちんと卒業し、卒業後はショップ店員をしていた。 雑誌で見る、ショップの店員に憧れていた。 が、いざショップで働いてみると、 1日中立ちっぱなしで愛想を振りまき、 毎日違う服を着ていなければいけない。 重労働の割りに給料が安い。 それでも、ショップの服は社員割引で買えるし、それ目当てで自分の好きなブランドのショップを選んだし、 自分ひとりの小遣いとしては、なんとか足りていた。 が、ショップに勤め始めて、三ヶ月経った頃から翔からお金をせびられることが多くなった。 自分の生活をさておいて、まどかは翔にお金を渡した。 次第に、お金の余裕がなくなってきた。 コツコツ貯めていた貯金も、残りわずか。 こうして、まどかはショップを半年で辞め、キャバ嬢になった。 「キャバ?いいんじゃね? でも、お前、おやじと寝るなよ~。」 まどかがキャバ嬢になると翔に相談した時、翔は言った。 「まどかが、お客さんと仲良くなったりしたら妬ける?」 「まどかは俺に惚れてっから。 心配ねぇし。」 翔はいつだって、自信たっぷりだ。 余裕がある。まどかはそんな翔が好きだった。
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