朝起きるとマムーが庭に突き刺さってた

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俺は包丁を握りしめてマムーを睨みつけた。 よく考えたらずっとマムーに操られていたのだ。 そう思うと辻褄が合うことがたくさんある。 普通に考えたらマムーを家に上げて手当をするなんて絶対にありえない。 赤いものや血が欲しくなることなんて間違いなくマムーに操られていたと言える。 マムーは血を飲んでいた。 牛乳を好んで飲んだのも、牛乳は血が変化したものだからだろう。 髪の毛を食べたのはいまいちわからないが、新陳代謝の激しい器官だからだろうか? それとも血よりも抵抗なく与えることができるから? 血を得る為の前フリにすぎなかったのだろうか。 俺はマムーが恐ろしくてしかたがなくなった。
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