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「はぁ…はぁ…」
切り終えた俺は、全身に汗をびっしょりかき、息を切らせていた。
墓くらいは作ってやろう。
殺されそうになったとはいえ、長い間一緒に暮らした同居人だ。
俺は庭に穴をあけて、そこにマムーを埋めた。
そしてひまわりの種を蒔いて石を置いた。
夏になり、庭一面に見事なひまわりが咲いた。
庭の一角にしか種を蒔いていないのに、庭一面に咲いたのはやはりマムーの不思議な力のなせる技なのだろうか?おそらくマムーなりの、傷の手当てをしたお礼だろう。
花が枯れ、種ができた頃、俺は最大の失敗に気付いていなかった。
気付いたとしても、その時にはもう手遅れだった。
そう、俺はまだマムーに操られていたのだ。
ひまわりの種の中から、おびただしい数の小さなマムーが飛び立ったのを知るのはまた別の話。
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