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マムーの前にそっと毛を置いてみると、マムーは凄まじく迷惑そうな顔をして、起き上がれもしない傷だらけの体に鞭打ってそっぽを向いた。
「貴様…!!」
俺はせっかくネットで調べてやったのにと思い、怒ってしまった。
怒りに任せてマムーを道路に捨てる。
「マムー…」
マムーは弱々しい声でないている。
少し哀れにも思ったが、怒りの方が勝り、そのまま放置しておいた。
しばらくして怒りが収まってきた頃、俺はとんでもない過ちに気がついた。
マムーは何も悪くない。ネットの書き込みが間違いだっただけだろう。
そう思ったとき、マムーのいる道路に向かってトラックが走ってきた。
「マムーが!!」
俺は思わず叫び、走り出していた。
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