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「ちっ!この…黙れ!」
バシン!とチビに頬を叩かれ,と同時に口を手のひらで抑えられた!
でも,私の絶叫は止まらない。
首を振り,んーーんーーと唸る。
「ぁ~もぅ!!血くらぃで騒ぎやがって!」
私は声を止めた…。
ぃや,止めざるをえなかった…。
仰向けにされた私の上にチビが乗っかってきて………
そしてゆっくりと私の首に手を回し…
そのまま少し力を加えて締め付けてきたからだ!!
「ぁ……かっ…。」
「おまえ,自分が必要な存在だと思ったのか?これが,現実なんだょ!おまえ……いらないんだょ。」
ドクン…!!
いらなぃ…。
「ちょっ!おぃ!本当に死んじまうぞ!」
「ぅるせ!殺されたぃのか?おまえは黙ってればいぃんだょ!!」
チビの圧力に負ける坊主君。
ダメだなぁ…坊主君。見た目はチビよりはるかに強そぅなのに…。
思わずクスッと笑ってしまったのがわかったのか,チビはさらに力を入れてきた。
「何笑ってんだ?
あっはははははははははははははははははははははははははははは!!!
そんなに死にたいわけ?なぁ?なぁなぁなぁなぁなぁなぁ!?」
「くっ…うぅ…。」
こいつは完全に狂ってる…。
体が痛くて,抵抗すらできなぃ。
あぁ…私死んじゃうのかな?
なんで?
薄れ行く意識の中で,もぅ1人の私が問う。
なんでって…運命だから。
誰が決めたの?
知らないょ。神様?
これでいぃの?
そりゃあ,やり残した事はあるけど…これが現実なんでしょ?
それに…。
私はいらなぃんだって。
それが望んだ道?
望んだ…そぅなのかな?
違うょ…。
私は,こんな事を望んで生きてきたんじゃない!
悔しい…。
嫌だょ…。
だったら,動いてみろ!!
終わりたくなぃなら…。
その時,私はどこにそんな力があったのか,無意識にチビの腕を掴んだ!
有り得ない行動にチビは一瞬怯んだが,すぐ戻る。
やっぱり男の力では勝てない。
ダメだぁ…。
頑張っても,運命を覆せなぃの?
私は必要されなぃの?
私は…
死にたくなぃ……。
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