いとし こいし

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いとし こいし

神様によってつくられた 君と私 対になった私たちを 人間は「恋人形」とそう呼ぶ 君より少し高くされた私の丈 見つめる一点の視界の中には いつも君が入っている 少し目を伏せた君とは 交わることのない目線 君はなにが見えている? 私は君を見ているよ 唯一 君を愛するがために 生まれてきたような この丈の高さが愛おしい 一秒たりとも 君から目をはなせない それは、当たり前だけど 私は「動」を知らなくて そして、君が美しいから 私たちは 離れることはない だが 今以上に寄り添うこともない だから願うんだ もし、私たちが この世から消えゆく時は 燃え盛る炎の中 とけ合って一つになりたい この熱い想い 愛し君へ 恋し君へ 伝わってますか?
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