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「美味かったな、あのレストラン」
「でしょ?評判通りで良かったぁ」
エレベーターを降りて、地下駐車場までの道のりを、とある恋人同士が歩いていた。
遅い時間帯だったせいもあり、駐車場内は、二人以外人の気配もなく、しんと静まり返っていた。
二人は、停めておいた車のもとに着き、車に乗り込んだ。
「……さっきの話、面白いな、なかなか」
男は、エンジンをかけながら、恋人に笑いかけた。「都市伝説にしては、よくできてるよ」
食事中、恋人から、『滅人と屍愚魔』の都市伝説を聞かされていた。
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