ACT.1 覚醒

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「えっ……」 朝起きて、洗面所に顔を洗いに来た華座木星都(かざき せいと) は、自分の“異変”に初めて気がついた。 顔を洗って、タオルで手を拭いている時、“それ”が目に入った。 右手の人差し指が、“ライトブルー”に染まっていた。 『滅人の都市伝説』は、星都の周りでもかなり騒がれていて、大体の概要は知っていた。 勿論、星都自身、もう大学生だし、あくまで“噂話”として面白がっているレベルだったが……。 ハンドソープや洗剤等で、ゴシゴシと洗ってはみたのだが、一向に色褪せない。 「マジかよ……」 この俺が『滅人』? 都市伝説は“本当”だった? そんな、まさか……。
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