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その日は大月さんも忙しく、私の仕事場に顔をだすこともなかった
お昼休み私はコンビニのおにぎりを公園のベンチで食べていた
『こういうとこでお昼ご飯もいいもんかな』
振り向くと佐伯社長だ
『どう?小夜子のやつ』
『あれから薬飲んで眠りましたよ、心配しないでください』
『昨日は俺の好きなバンドでてたからのぞきにいったんだ。小夜子は昔からあんまり体強くないからな。軽い貧血だったみたいだ』
『お店行く前に、知り合いと三人でご飯食べにいったんですよ。その時は元気だったから』
『無理してるなと思った時は、小泉君が怒ってやってくれ、な?』
『はい!わかりました!社長は今日ずっとうちの会社ですか?だったら帰り小夜子さんの様子見に来ますか?』
『そんなことしたらあいつに怒られるよ。よろしくいっといて』そういうと社長は会社の中へと入っていった
でも、すごく心配そうな顔してたな…今はお互い違う道歩んでるんだもんね
『お前佐伯社長に惚れてる!』振り向くと大月がいた…
『惚れてません!』
『なんかにやけた顔しやがってよ。まあ社長は超モテるからな』と大月さんは勝手に私のおにぎりを食べていた
『勝手に食べないでくださいよ!』
『昨日おごってやったじゃん。帰りお前んち寄るからな、小夜子さんのお見舞いだ』
ホントに強引な奴です。そして私はちゃっかり奴に捕まり、花屋に連れていかれました
そして豪華なカサブランカの花束を買いました
『で、昨日送ってくれた人って俺はもちろん知らないよね』
きたきた…
『あ、多分、知らないかな~』
『じゃあ小泉の知ってる人なんだ。$10のマスターって事ないよな~バンド関係じゃないよな』
『ですね』
あちゃー!しまった!
『お前何隠してんだよ』
『佐伯社長です!』あ!私ってばバカ!
『な…なんで佐伯社長なわけ?』
『昨日たまたま、あの店いって、貧血で階段から落ちた小夜子さん病院連れてった野が社長なんです。なんでも大学が同じだとかで…』
『ふ~ん』大月さんはあまり納得してない顔で、それ以上のことは聞いてこなかった
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