私の好きな人

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『浮気よりひどい事だよ』 社長は淋しそうだった 『でも今はいい友達なんですよね』 『すごくいい関係かな』 『だったらいいじゃないですか』 『私なんてそんないい関係の異性いませんよ』 『君はまだ若いんだから(笑)これから恋したり、いろんな友達も増えてくる』やっと社長は笑ってくれた。私はカフェにもう一杯カプチーノ買いに行き社長に渡した 『これおごりです。元気だしてください』 『ありがとう』 私たちはしばらく世間話をした。その後タクシーで社長に家まで送ってもらった あんな大人の人の恋って素敵だな。小夜子さんすごい愛されてるし 胸がきゅんとなった 少しは見習え、大月! その時携帯が鳴った。知らない番号で気持ち悪かったけどでてみた 『俺のどこが図々しいんだよ!』大月だ… 『なんで私の番号知ってんのよ!』 『小夜子さんに聞いたんだよ。こら言えよ!どこだ!』 『もう家に帰ってるよ。今から寝るところ。邪魔しないでよ。おやすみ!』電源オフにしてそのまま眠りました。明日は明日の風が吹くです 次の日大月は時間があると『俺の何処が図々しい』ばかり連呼します だから言ってやったんです『そうやって自分にはなんの落ち度もないと思ってる気持ちが図々しい』って それ以来嘘みたいに私をかまわなくなりました やっと平穏な日々が続くとおもいきや… 会社かえり、アイツが待ち伏せしてたんです 『今から飯食いに行くからついてこい』と私は無理矢理タクシーに乗せられました。そしてついたのはトニーローマというアメリカンレストラン 『ここは上手いしボリュームあるし最高だ』と中に連れていかれた でもアメリカンなレストランだけあって私はいい印象をもった。お客さんも外国人が多くてバーもあった 『お前にひどいこといったなら謝る』 『私も言い過ぎました…』 『俺デリカシーってのがないらしいから』 わかってるんじゃない 『あの時抱きしめたのも、誰かにつかまっていないと俺倒れそうでさ』 で、私はぬいぐるみですか 『抱きしめたら、ぬいぐるみじゃなくて、やっぱお前女の子で、あったかくて、いい匂いで』 人間ですよ、私は…
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