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『俺達付き合わない?』私は口からビールはきそうになりました
『何処からそんな発想でてくるんですか』
『お前みたいにいきのいい女が好きなんだよ』
どんどん運ばれてくる料理食べながら大月さんは言った
『お前って素直じゃないし不器用なんだけど、いいたい事言うじゃん。抱きしめた時もあれ以上だと襲ってしまいそうでさ(笑)』
『そんなの急に言われても…』
『この前もカマかけてアピールしたのにひじ鉄だろ?しかも図々しいって』
私もリブロース手づかみで食べながら頭こんがらがってます
『この前まで小夜子さん小夜子さんって言っててよく切り替えできますね。信じられませんよ』
『佐伯社長が相手じゃ。なんとなく小夜子さんもまだ好きみたいな感じだったしさ』
『お互い好きみたいなのにな~。大人の恋って難しいんですね』
『簡単にいかないのが大人の恋ってもんさ』
『だったら大月さんも、もう少し大人になったら?』
『何それ』
『私をもっと好きにさせてくださいってことですよ』
『なんだよ~』
『佐伯社長から小夜子さんとっちゃうくらいの気持ち持てってことですよ』
大月さんはしばらくうつむくとビール飲みまくって肉に噛り付いてました
仕事はできるのにプライベートは子供みたいです
単純だし、素直すぎ。まだ私のほうが大人に見えるくらい。疲れはしないしおもしろい人だけど、今の私は落ち着いたひとにちょっと憧れるな
佐伯社長みたいな人…まあ私みたいな奴には無理だろな
でもあの人と話しすると落ち着くんだよね
いい歳のかさねかたしてるというか。やっぱり大月さんとはちがいます
散々ご馳走になって私はすぐ家に帰りました
小夜子さんは支度していました
『外食してきた?』
『あ、大月さん、おごってくれるっていうから』
『ラッキーね。私は一人で外食してきちゃった。自由が丘に新しいお店できてね、味見してきたの』
『わあ、おしゃれ!どうでした?』
『なかなか美味しくてね、デザートがすごくいけてた。今度連れてってあげる』
『ありがとうございます。ねえ、小夜子さん』
『なに?』
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