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『佐伯さんとご飯なんかいったりしないんですか?』
『うーん、今はあんまりしないかな。お互い時間あわないし(笑)時々電話で話したりはするけど。なんで?』
『いや、この前ライブの帰り佐伯さんに会ったんですよ、近くの公園で。すごく心配してらしたから』
『そうなの?じゃあ私から電話しとく。』
小夜子は支度が終わると家をでていった
私ってば小夜子さんに何が聞きたいんだろう
佐伯さんの事?
二人がもう一度付き合うってことのすすめ?
小夜子さんの佐伯さんへの本当の気持ち?
よくわからないや…
大月さんにあんな大胆な告白されてきっと誰かと比べたがってるのかもしれない
この人ならこう言うだろうとか
それがたまたま佐伯さんだっただけなんだ
そうに違いない。だって20も上の人なんだよ、私のお父さんでもおかしくないじゃん
まあ実際は私のお父さんさんよりずっと若いけど
今日はもう早い目に眠ろう。バカな考えはもうやめ!…携帯
『で、付き合うの?俺達』耳が痛い
『付き合うとかの問題じゃないでしょ!』
『浮気するぞ!』
『はいはい、いくらでもしてください』
『冷たいな。』
『散々いじめといて…たまには悩んでください』
『わかったよ。じゃあ週末のライブ見に来いよ』
『わかりました(笑)』
なんとか納得してくれたみたい
やっと眠りにつけた私ですが、夜中に小夜子さんが急に帰ってきました。
『どうしたんですか、また貧血?』
『違うの、ごめんね心配かけて』
そういって部屋に閉じこもってしまいました
いろんな意味で気になる出来事でした
そしてこの日以来、私は自分が誰を好きなのかもわかってしまいました
そしてますます苦しい思いしなきゃいけなくなります
そして大月さんも私と同じ思いすることになるのです
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