3.素直な気持ち

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「あと少しなんだ…やらせてくれよ。」   「靱帯をやっているかも知れないんだぞ?」   晴久が先生に頼むが、先生は冷たく言い放つ。   「あと少しなんだよ!」   晴久は大声を出すが、先生は冷静に晴久の肩を掴み 「いいか…これはお前の将来に関わる事なんだ。もしかしたら歩けなくなるかもしれない。 たかが校内試合でそんな…」 と話すが、晴久はその話の途中で   「たかが校内試合でも…これは俺の中学校での最後の試合なんだ。大事な集大成なんだよ!」 と叫ぶ。   それを聞いた先生は、呆れた様にため息をつくと、 「テーピングでガチガチに固定してやれ!!」 と由季ちゃんに言った。
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