4.勇気

2/13
前へ
/100ページ
次へ
「そっか…」   予想を反して、恵那は微笑みながらこの一言で済ませる。 きっとアタシの事を思いやっての事だろう。     晴久がテーピングを巻いて貰い、再びコートに立つ。   そんな晴久の前に先生が立ちはだかる。     「いいか、無理そうだったらすぐ試合を止めるからな。」   先生がそう言うと、晴久はいつになく真剣な顔で 「うす!」 と頷いた。     三年生チームのスローインから試合は再開した。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加