4.勇気

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試合再開… 俺はこの試合に中学校の部活で学んだ事全てをぶつける。   そのつもりでコートに戻ってきた。   ――歩けなくなるかもしれない――   先生はそう言った。 その時、心にズシンと何かが乗っかった。   でも俺は心の何処かでは、根拠のない自信を持っていた。 『普通に立てるんだ。歩けなくなる程の大怪我のはずがない。まさか俺が…それだけは有り得ない。大丈夫だ。』と…     それに何より、中学校の仲間、辛い練習も、試合での敗北も…共に乗り越えてきた仲間。 もう二度と組むことはないだろう大切な仲間…   そんな仲間達とバスケを出来る最後の機会を、こんな事で逃したくなかった。   俺は今を楽しみたかった。     だから戻ってきたんだ..
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