第2章  国産み

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イザナギ、イザナミの2柱は、別天津神たちに混沌とした地上に大地を完成させるように命じられ、天沼矛(あめのぬほこ)という矛を受け取る。 そこでイザナギ、イザナミの2柱は地上を見下ろせる天浮橋(あめのうきはし)に立って、天沼矛を使って地上の混沌をかき混ぜた。 この時、矛の先から滴り落ちた塩が積もり、淤能碁呂島(おのごろじま)となった。 2柱はその島へ降り立ち、会話をして結婚する。 その時の会話の内容は、はじめにイザナミが、 「あなたの体はどのように出来ていますか。私の体は、成長しても1ヶ所欠けている部分があるのです(女性器のこと)」 次にイザナギが、 「私の体は、成長しているが成長し過ぎた部分があります(男性器のこと)。ならばこれを使ってあなたの欠けている部分を塞いでみましょう」 そうして2柱は交わり、初めての子を成した。名前を水蛙子(ひるこ)という。 しかし、何故か水蛙子は不完全な存在として生まれた。 2柱は次に淡島(あわしま)という子を成すが、淡島も同じく不完全であった。 その為イザナギは、この子らを失敗だと舟に乗せて海へ流してしまう。この後この2柱はもう登場しない。 困ったイザナギとイザナミは、高天原へ戻って別天津神に相談する。 その結果、はじめに女神であるイザナミからイザナギを誘ったのが悪かったと言われ、再び淤能碁呂島へ降り、今度はイザナギから誘って交わった。
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